このページでは、「ベルビンチームロールモデル」を用いた組織変容について解説していきます。
「ベルビンチームロール」とは、チームワーク理論の第一人者の一人であるメレディス・ベルビン(Meredith Belbin)が著書において記述した「個人の役割評価・チーム構成」に関する理論です。
この「ベルビンチームロール」では、「自分はチーム・組織の中でどのような役割を担っているのか」「我々のチーム・組織はどのような役割の人材で構成されているのか」といったことがわかります。
メルビンは「チームが成功するには9つの役割が機能していることが重要」と主張していました。
この考えは、チームや組織の成功にはメンバー個人が持つある種の性格が強く関わっていて、各人の能力よりも着目すべき点である、というものです。
チームが成功するとどのようなことが起こるのでしょうか?
- 現在いる組織メンバーの才能を最大限に引き出す
- 企業文化や組織構成の変革を促す
- 懸案となっているプロジェクトを好転させる
- 組織に欠けているものを顕在化させる(効果的な補強ができる)
- 他者・多様性を受け入れやすくなる
結果的に、働いてくださる方の満足度も上がり、業績が上がりやすくなります。 では、ここから「ベルビンチームロール」における「9つの役割」を丁寧にみていきたいと思います。
1.計略家(PLANT (PL)) 創造力があり困難な問題を解決できる人
2.資源探索者(RESOURCE INVESTIGATOR (RI)) 外交的で熱中しやすく、市場機会などのリソースを特定し好機を探る人
3.調整者・コーディネーター(CORDINATOR (CD)) 優れた議事進行者で、明確な目標を示し意思決定を促す。チームの目的に焦点を合わせ、適材適所を任せる人
4.進路作成者・形づくる人(SHAPER (SH)) チームが進むべき道を作る事ができる人。挑戦的で、精力的に障害に立ち向かっていける人。課題や目標に向けたフレームワークを作る事で、議論や行動を誘発し、結果を促す力がある人
5.協同作業者(TEAM WORKER (TW) 感情的、作業的支援をし、チームメンバーの協業を手助けできる人。協調性があり、もめごとを避けるタイプだが、人の話をよく聞き築き上げる人
6.実行者(IMPLEMENTER (IM) アイデアがあり、プロジェクトの計画、仕事の委任、明確な目的と目標をスケジュール感を持って、アイデアを実行に移せる人。有能で頼りがいがあり、アイデアを実行に移せる人
7.完成請負人・完璧完遂者(COMPLETER FINISHER (CF) 完結まで最高の品質管理を行うために最新の注意を払い、完成まで粘り強く完結させることができる人。勤勉で誠実な仕事を納期通りに行う人。自分や他者の誤りや手抜きにも厳密な人
8.専門家(SPECIALIST (SP)) 特定分野の知識やノウハウをもつエキスパート。限られた専門分野での貢献を望む人
9.警告者(MONITOR Evaluator(ME)) 論理的な思考を提供し、必要に応じて公正な判断を下し、感情に流されずチームの意見を判断できる人。また現実的な実行チェックも必要に応じてし意見することができる人。優れた戦略的判断力を持つ人
この9つを3つの能力にわけて、体験を踏まえて紹介していきます。
【思考力】1.計略家・8.専門家・9.警告者 チームロールモデルの3つの能力(1)
【行動力】4.進路作成者/形づくる人・6.実行者・7.完成請負人/完璧完遂者 チームロールモデルの3つの能力(2)
【影響力】2.資源探索者・3.調整者/コーディネーター・5.協同作業者 チームロールモデルの3つの能力(3)
実際にこの理論を知った時の衝撃は計り知れなかったです。特に職場で「私はこんなにも勝手に役割を背負っていこうとしているから苦しかったんだ」と。
それからは、極力適材適所を考えて、仕事の役割を分散していこうと思えるようになりました。 悔しいくらい、自分が一人でやろうとしたときよりも、組織が上手く活き始め、この理論をしっかり活用すると、適材適所もそうですし、メリットを存分に生かしやすい役割を任せていけるだろうと思いました。
おかげ様で、リーダーの研修では良くこの理論を使うようになりました。 各メンバーがお互いの役割や、仕事の任せ方とタイミング、不足点を補い合うことで、チームがより良く機能します。
参考文献:Management Teams: Why They Succeed or Fail(R. Meredith Belbin:1981)
スマイルコミュニケーションでは、この「ベルビンチームロールモデル」を用いた研修・グループコーチングサービスを提供できます。 中小企業におけるリーダーシップ・マネジメントを改善させていきます。
- 中小企業が多いので、一人がたくさんの役割をやっていることが多い
- 社員間の業務の偏りに気づく
- チームメンバーの強みがわかり、業務の受け渡しが容易になる
- 業務に振り回されてたことから解放され、マネジメントができるようになる