今日は視点を変えて、マナーの事です。マナーも国際標準化のような動きがあって、グローバル化が進むビジネス界でも、大切にされはじめています。
何か手土産を渡す時に、日本では「つまらないものですが」と謙遜の意味を込めて渡していたが、グローバル化が進み、つまらないと思う物を渡すものではないと「私も好きな・・・」「有名な●●」など、選んだ理由などを述べながらお渡しするのが良いと変化してきています。
また、ノックも「もしもし」の変わりの2回から、国際標準で3回に変化してきています。
この2つを取り上げてみても、日本と海外との違いはあり、それを日本が合わせる形になっています。が、「お・も・て・な・し」という言葉が昨年2013年の流行語にも選ばれたように、日本のマナーも、世界に誇れる部分も多々有り、日本が合わせるばかりではないのではと個人的には思うこともあります。
特に、商人の心得として、昔から受け継がれてきた「江戸しぐさ」などは、本当に日本の「相手を思いやる心」の表現の象徴ではないかと思います。
私も全てを知っているわけではないですが、「相手を思いやる心の表現」がマナーだとしたら、日本にしかないマナーも大切にしていきたいものですね。
例えば、時泥棒(断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪にあたる)や、以下のようなものも、昔から日本にはあるマナーなんですよね。
【聞き上手】
相手の目をじっと見て体を乗り出すようにして聴き、時には相槌を打つ。知っている話でも「知っている」などとは言わず、興味深そうに聞く事が大事
【三脱の教え】
「年齢・職業・地位」にとらわれるなという意味。「士農工商」などの身分など関係なく、また知ろうとしないのが江戸人の心意気
【お心肥やし】
自分の心を常に豊かにするよう心掛けること。他人だけではなく、自分自身の心も常に思いやってあげること
【逆らいしぐさ】
しかし」「でも」と文句を並べ立てて逆らうことをしない。年長者からの配慮ある言葉に従うことが、人間の成長にもつながる。
【傘かしげ】
雨の日に往来ですれ違うとき、お互い傘を外側に傾けること。
【はいはいの修養、いかがの注意】
まずは「ハイ」といって、人の意見を聞き、その内容をじっくり吟味して、もし疑問や意見があれば、この点はいかがでしょうかと伺いをたてなさいという事
他にも色々ありますよ。
コミュニケーションに通じることも含め、大切にしたいことばかりです。
あなたは、いくつかご紹介した「江戸しぐさ」について、どう感じられましたか。
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