年に数回でも、共に歩いている

数年にわたって関わらせていただいたプログラムが、先日、最終回を迎えました。毎年このプログラムは始まっているので、毎年、最終回があるわけです。お会いするのは年に1~2回。それほど頻繁ではありません。

最初にお会いした頃から、皆さんとても冷静で、それでいて真剣でした。こちらから何かを投げかけると、その意図を自分たちで汲み取り、さらに掘り下げて考えてくださる。

毎回、「この時間を自分たちにとって意味のあるものにしよう」という姿勢を感じていました。

そして一年経ってまたお会いすると、以前とは少し違う姿があります。

話す内容が変わっていたり、見ている範囲が広がっていたり、言葉に厚みが出ていたり。

私がお会いしていない間にも、きっといろいろな経験をされてきたのでしょう。

うまくいったことだけではなく、悩んだことも、乗り越えてきたこともあったのだと思います。

最終回を終えて帰ろうとした時、お一人が、

「〇年間、ありがとうございました。」

と声をかけてくださいました。

その一言で、いろいろなことが一気に思い出され、危うく涙が出そうになりました。

でも、考えてみれば、「ありがとうございました」とお伝えしたいのは、むしろ私の方です。

私は年に数回、ほんの少し関わらせていただいただけ。

成長したのは、ご本人たちがその間の日々を積み重ねてきたからです。それでも、その長い時間のほんの一部分に関わり、変化を一緒に喜ばせていただけた。

人の成長に関わる仕事をしていて、こんなにありがたいことはないなあと思います。

そして、こうした機会をつくり、長く関わらせてくださった方々にも感謝しかありません。

終わるのは少し寂しい。

でも、これから先、皆さんがどんなふうに成長していかれるのかを想像すると、それ以上に楽しみでもあります。

あなたにも、頻繁には会わなくても、長い時間を振り返ると「一緒に歩いてきたな」と思える人がいますか。