任せることも、育てること

先日、中学生の皆さんにお話しする機会をいただきました。

私にとって、子どもたちと関わる時間は少し特別です。私が仕事をしている理由の原点にもつながる、大切な時間だからです。

そこで毎回感心するのが、生徒の皆さん自身が運営に関わっていることです。

もちろん、先生方がしっかりとサポートされています。でも、進行のすべてを先生がしてしまうのではなく、生徒自身に任せるところは任せていらっしゃいます。

今回も、マイクが必要になれば、さっと走って届けてくれる生徒がいました。

最後には、お礼の言葉もいただきました。その内容を聞きながら、「ちゃんと聴いてくれていたんだなあ」と思いました。

ただ形式的に「ありがとうございました」と言うのではなく、話の内容を受け取って、自分の言葉で伝えてくれる。とても嬉しい瞬間でした。

そして、そんな生徒たちの姿を見ながら、先生方の存在にも目が向きました。

ワークをしている時には、それぞれの先生が生徒の近くに行き、必要なところをさりげなく支えていらっしゃいました。

前に出て全部をしてしまうわけではない。

でも、困った時には支えられる場所にいる。

だから、生徒たちも自分たちで動けるのかもしれません。

人を育てようとすると、つい「教えること」を考えます。

でも、任せることも育てること。

そして任せるとは、何もしないことではなく、必要な時に支えられるように見守ることでもあるのでしょう。

生徒の皆さんの素晴らしい姿と、それを支えている先生方。

両方を見せていただいた時間でした。

あなたは誰かを育てる時、「教えること」と同じくらい「任せること」ができているでしょうか。