誠実に伝えるための、もう一歩

人の成長を支援する時、どこまで率直に伝えることができるでしょうか。

良いところを伝えることは、比較的しやすいかもしれません。でも、本人にとって耳の痛いことや、改善してほしいことを伝えるとなると、少し勇気が必要になります。

先日、そんなことを考える機会がありました。

相手の成長のためには、伝えた方がよいことがある。でも、伝える側にも迷いや抵抗があります。「傷つけてしまわないだろうか」「関係が悪くならないだろうか」と考えるのは、相手を大切に思っているからでもあるのでしょう。

それでも、私は、少しだけ勇気を出して伝えていただきたいとお願いしました。

もちろん、何でも率直に言えばよいということではありません。伝え方には工夫が必要ですし、何より日頃の関係性が大切だと思います。

同じ言葉でも、誰から伝えられるかによって、受け止め方は変わります。日頃から自分のことを見てくれている、応援してくれていると感じられる相手だからこそ、受け止められる言葉もあるのではないでしょうか。

ただ、関係性ができるまで待っているだけでは、いつまでも伝えられないこともあります。

そこで、私自身にもできることがあると考えました。それは、伝える方々が少しでも話しやすくなるように、仕組みや場を整えることです。

何を伝えるのかを整理できるようにする。相手の成長につながる言葉を考えられるようにする。そして、伝える側も安心して一歩踏み出せるようにする。

伝える方々には、いつもより少しだけ勇気を出していただく。私も、その一歩を支えるために、自分にできることを考える。

お互いができることをしながら、ほんの少しだけ背伸びをしてみる。その積み重ねが、伝えられる側だけではなく、伝える側の成長にもつながっていくのだと思います。

成長を支援するとは、優しい言葉だけをかけることではないのでしょう。相手を大切に思うからこそ、伝える勇気が必要な時もあります。

そして、その勇気を一人だけに求めるのではなく、周りが支えられることもあるはずです。

あなたが誰かの成長を願って、まだ伝えられていないことはありませんか。その一歩を踏み出すために、何があるとよいでしょうか。