ある企業で、管理職のコーチングをさせていただいておりますが、何度となく、目的や目標の確認をさせていただきます。
先日も、経営者と管理職の間に差があるとの事でしたので、将来像について、話しをしました。
良くしたい!と言う思いは共通ですし、目標を話すとずれはありません。
アプローチが違うだけです。
そこで、「どちらかに決めなきゃいけないのですか?」と確認をさせていただきました。
すると、長~い沈黙があり、その後に一言経営者が仰いました。
「俺が若い人達に任せればいいな。俺と思いは一緒だと思っていたが、任せてみるよ。俺だって昔は失敗もしてきたから、今がある。まあ、やりたいようにやれよ。俺が尻は拭くから。」と。
すると、管理職もそれまで頑なになっていたようでしたが、急に表情が和らぎ、「両方やる方法はないですかねえ。」と。
お互いの戦略以上に、感情が邪魔していたんですね。
その後は、お互いに前向きに同じ方向を意識しながら、両方やる方法をもさくされていました。
そこには、笑い声もあり、新たなイメージが共有され、それぞれが役割を持って、進み始められたのです。
半日かけた会議は凄く密度の濃い時間となりました。
こういう戦略の違いでもめるときは、少なくないのです。
その時には、拗れればこじれるほど感情も絡んでくるんですね。
だからこそ、目標や目的について、何度も共有しあっていきたいですよね。「良くしたい」という思いは同じなのですから。
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