定年間近の社員さんのコーチングをさせていただくと、多くはセカンドキャリアの話が多いのですが、セカンドキャリアは気楽にのんびりしたいから、今の職場の事をやり切りたいと仰っている方がいらっしゃいました。
3月末までなので、有給消化されるのかと確認したら、皆が頼り切るといけないから20日までにはするつもりだけれど、人が足りないから末日まで休めないかもしれない、と困ったように仰います。
思わず、セカンドキャリアを考えるわけでもなく、今の仕事の事に最後まで集中できるのは、どんな心持ちなのか伺ってみたくて聞いてみました。
その方曰く、「ここまで本当に会社での仲間達のおかげで楽しく仕事をしてこられたから、出勤時に思わず涙が流れている、と言う事は2月になって増えたよ。けれど、仲間達がその後困らないようにしたいし、ずっと存続してほしいから、最後まで精一杯働いて、今後会社や仲間に何があっても、あの時こうしておけばよかったと後悔のないようにしておきたい。達成感も味わいたい。そう思うと、時間が足りなくてね。まだまだやっておきたいことがあったと思って、今さらながら色々してしまっているんですよ。後悔したくない思いと感謝の気持ちだけかなあ。あとはねえ、正直なところ、生活に困らない程度に預貯金があることも焦らなくても良い大きな要因かもね。」と。
素敵な思いだなあと思いました。今は愛社精神というもの自体薄らいできていると言われる中で、たくさん苦労もあり、乗り越えた事もあり、支え合った仲間が居るからこそ、最後までやりきりたい思いに変わっている。
また、生活に困らないなあという試算ができているからこそ、セカンドキャリアはゆっくり考えればいいと思って居らっしゃる事も正直に話してくださって、これも大きいだろうなと思いました。
私達がその方ほどのものがなかったとしても、一丸となって乗り越えるような体験は大きいように思いましたし、何かあった時の蓄えもしていく事が大切なんだと気づかされました。
素敵な方とのおはなしができて幸せな時間でした。ありがとうございます。

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