主体的に考えてもらおうと思って、上司が気づかせようと、色々聞くとします。
部下は、気付かせようとしていることを察知するので、「上司はどんな答えを望んでいるか」を想像するだけで、創造とは程遠くなり、誘導しているのと変わらないのではないか。
ただ、それが必ずしも悪いばかりではないと思います。
上司の考え方を知ってほしいという時にはもしかしたらよいのかもしれませんが、部下が創造的に、主体的になるかと言うと、そうではない事もあることを認識しておきたいです。
結果として気づいてくれたらいいかなという思いと、気付け~と思って関わる時にでは、「そうではなくて・・」と答えがあるような伝え方になってしまっていないでしょうか。
私自身もコーチングを学びたての頃にやってしまい、部下に「言いたい事があるなら最初から言ってください」と言われてしまった事がありました。
本当に教えたい事なら、ティーチングで教えて、考えてほしい事は、どんな答えが出てくるか変わらない、と思いながら、問いかけるのは良いのではないでしょうか。
昔、一休さんというアニメを観ていて、和尚さんの問答の問いが、弟子たちを考えさせる事になっていました。そんなやりとりが「気づき」や「創造」に繋がっていくのではないかと考えてしまいました。
気づかせようとしている事に気づいたら、教えた方が良いのか、問いかけた方が良いのか。
そして、問いかけるならば、答えはあなたとは違うものが返ってくるかもしれないけれども、それも受け止める心の準備が必要なのかもしれません。
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