良いものを作りたいからこそ

最近、研修のテキストづくりに、ずいぶん時間を使っています。

以前から、できるだけ良いものをお届けしたいという思いはありましたが、最近はAIとの壁打ちもするようになり、考えることがさらに増えました。

「この説明で伝わるだろうか。」
「もっと良い問いがあるのではないか。」
「参加者が実際の仕事に結びつけるには、どうしたらいいだろう。」

一つ考えると、また別の視点が出てきます。AIとのやり取りで新しいアイデアが生まれ、最初に考えていたものより良い内容になっていくこともあります。

これは、とても有難いことです。

でも、その一方で、気づけば思っていた以上に時間が過ぎていることがあります。

「もう少しだけ。」
「ここも直した方がいいかな。」

そうしているうちに、提出の時期が近づき、慌ててしまうこともあります。

良いものを作りたい。その気持ちは、これからも大切にしたいと思っています。でも、ふと考えました。

良いものを作ることと、どこまでも時間をかけることは、同じではないのかもしれません。

例えば、参加者にとって本当に必要なことは何か。今回の研修で、何を持ち帰っていただきたいのか。そこが明確になっていれば、すべてを盛り込む必要はないのでしょう。

考えれば考えるほど、伝えたいことは増えていきます。でも、研修の時間も、参加者が受け取れる量も限られています。

だからこそ、何を入れるかだけではなく、何を入れないかを決めることも大切なのだと思います。

これは、手を抜くということではありません。むしろ、目的に照らして、本当に必要なものを選ぶことなのでしょう。

こだわることは、私にとって仕事の楽しさの一つでもあります。でも、こだわり続けることだけが、良い仕事につながるわけではない。

最近のテキストづくりを通して、そんなことも考えています。

あなたが今、時間をかけて取り組んでいることの中で、本当に大切にしたいものは何でしょうか。