観察力と鈍感力との使い分け

人と関わる時に、その人の五感も自分の五感も察知したいと非常に集中して対話をします。特にコーチングや仕事の時には。
けれども、どれだけ一所懸命に関わっても、どれだけ真剣に取り組んでも、それを快く感じない人も2割は居ると良く言われています。

そう思って居るだけでも全員に解ってもらおうという所にエネルギーを遣い過ぎずに居られるのは、ある程度の鈍感力も身についてきたからかなあと思います。

とは言え、まったく感じないわけではないのです。いつも笑顔で凄いね、と言われますが、ブログを読んでくださっている方々は感じていると思いますが、私も笑えない時もあります。特に体調が思わしくない時にはネガティブにもなりますし、鈍感力が発揮できず、自分で自分を追い込んでしまうこともあります。

そんな時には、目を閉じて、身についた観察力で、自分自身の身体の状態を感じてみることで、周りに意識が向いていたものを自分の中に敢えて向けることで、少しバリアをはるような状態に少しの間してみます。「肩に力が入っているな」と思って抜いてみる、など。自分の状態を平常に戻してみることをした後で、口角を上げてみます。

その状態になってから、目を空けて、相手をみると、意外に冷静にみられる状態に戻っています。
それでもだめそうな時には、幽体離脱でもしたかのように、今の自分を遠くから見るとどんな風に見えるんだろうか、という気持ちで自分を外から眺めるつもりでいると、徐々に細かな感情がスーッと引いていくような気持ちになります。

そうなってから、私は何に反応しちゃったのかなあと冷静に判断してみると、結構観察力も役に立つなあと感じています。

そうしたことを今でもするときはありますが、しなれてくると自然にできる時があるのか、結構、今までならショックを受けていた事も、「ああまただ」位で聞き流せるようになってきました。「言われても、何かが変わるわけじゃないしね」位で聞き流せるようになると、まさしく「鈍感力」と言っても良いかもしれません。

どうしても、相手の五感に敏感になると、嫌な事にも敏感になってしまう事も多いです。が、全部受け止める必要もないのだなあと今は思えます。観察力を活かして敏感に察知するのは良いことでもありますが、時に鈍感な方が良い時もあります。
そのバランスや使い分けができるようになるには、「力」とつけたくらい、トレーニングが必要なんだとは私は考えています。

鈍感力との使い分けができると楽になっていくのではないかなあ。結構、コーチとの間でもテーマについて話す事もありましたが、私の場合は、結構自分の捉え方の問題だったりすることが多く、捉え方を変えるきっかけにもなっているように感じています。

あなたはどう使い分けていきますか。
そもそも、二つの力をどう活用したいですか。

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