ある経営者とお話しをしていたら、「女性管理職を増やすとか、女性を活用するとか言うけれど、育てようと思うと急に辞めるから、育てようとも思わなくなってきた。」と仰っていました。
でも、そもそも本当に突然なのでしょうか。
最近、「突然やめちゃうんだよなあ。」と言う話を経営者やリーダー等から耳にします。
でも、本当にそれって突然だと思いますか?
これは、今まで女性社員が多い企業に居た私の体験でしかありませんが、「気づいて~」と言わんがばかりの、小さな変化を案外見せてくれているんですよね。
表情がなくなる。
萎縮していく。
怒りっぽい。
など、無意識なのか、意識的なのか私にも解りませんが、何かサインが出ているんですよね。
けど、「突然、辞めるんだよね。」って仰る人は、そのことに気づいていらっしゃらない事が多い気がします。
「最近、あの人の様子がおかしいです。以前は20分位前には出勤していたのに、最近ギリギリの時間にこの前を通過しています。何かあったんでしょうか。」と私がお伝えした時にも、「そう?そうだっけ?呼んで聞いてみようか」と言っていると、「人間関係に困っています。」と言うような事もありました。
「気づいて~」のサインなので、気づいて欲しい事に意識が向いている内は、頑張ってくれるのだけれど、「もう駄目だ。気づかないな。もういいや。」と糸が切れるように、気づいてもらう事も諦めてしまった途端に、「辞める。」になってしまうんですよね。
前述のギリギリに来るようになっていた人は、その時に上司に話して、「ありがとうございます。」とスッキリしたようで、状況は変わってないけれど、見ていてくれる人が居るという心強さなのか、続けて下さいました。
家庭の事情で、一旦お休みされましたが、その後も戻ってくださいました。
その時から、「気づいて~」のサインを見逃さないようにしていましたが、気づく事ができた人達は、辞めないで続けて下さっています。
つまり、「突然」に見えるのは、そのサインに気づくかどうかなのでしょうね。
その点が苦手であれば、そういう事に気づける人に依頼しておくのも良いのではないでしょうか。
その経営者にも同じことをお話ししましたが、「みんなが知っていたら、活用の仕方も広がるんじゃないだろうか」と仰ってくださったので、ここに書かせていただきました。
あくまでも私の少ない経験の事なので、色んな考え方はあるでしょうが、一つの考えとして、聞いて戴けたら嬉しいです。
コメント
小林さん、おはようございます。
いつも気づきをありがとうございます。
うちの会社でも頻繁に営業職がいなくなる、海外の管理者がやめていく、といったことが起こっています。
それに対して、一部の方の認識は仕方が無い、よくあること、であったりしますね。
辞めていく方は、気づいてくれない方に対してはあまり積極的に言葉にしないですが、聞いてくれる安心感を持った人には言葉としてもメッセージを発しています。
変化に対して聞いてあげるというアプローチもありますが、日頃から信頼関係を築いておくというのも大事なことだと感じました。
そういえば私自身は違うチームの人でも普段と違うなと感じたことは伝えるようにしていますね。
山本さん、ほんとですね。
信頼して話せるようにしていたら、辞めずに済むことだってあるでしょうしね。
違和感に気付ける山本さん。さすがですね。