いつか『女性』をつけなくても

先日、女性活躍をテーマにした研修を担当しました。

研修が終わった後、ある方がこんなことを話してくださいました。

「女性って、つけなくてもいいのではないでしょうか。」

本当に、その通りだと思いました。

今回お伝えしたリーダーシップやコミュニケーション、人と協力して成果を生み出すことは、女性だけに必要なものではありません。男性にも女性にも、同じように大切なことです。

でも、私は一方で、今はまだ、こうした場が必要な時期なのかもしれないとも感じています。

女性がリーダーになることに対して、本人も周囲も、知らず知らずのうちにさまざまな思い込みを持っていることがあります。

「私にできるのだろうか。」
「リーダーらしく振る舞わなければいけないのではないか。」
「失敗したら、どう思われるだろう。」

そんな不安を感じながら、一歩を踏み出している方もいらっしゃるのでしょう。

だからこそ、同じような立場の方々が集まり、安心して迷いや失敗を話せる場が、今は必要なこともあるのではないかと思うのです。

ただ、私が願っているのは、いつまでも「女性リーダー」という言葉を使い続けることではありません。

今回参加してくださった皆さんが、それぞれの職場で、自分らしく力を発揮してくださる。そして、その姿を見た後輩たちが、「あんなふうに働くこともできるんだ」「私にもできるかもしれない」と感じられる。

そんなロールモデルが増えていけば、いつか「女性」と限定しなくてもよい時代がやってくるのではないでしょうか。

今は必要な場をつくりながら、いつかその場を特別に設けなくてもよくなることを願う。

そんな考え方もあっていいのではないかと思っています。

そして、今回、率直に思いを伝えてくださったことにも感謝しています。

違う意見を聞いたからこそ、自分が何を願ってこの研修に関わっているのか、改めて考えることができました。

その場ではお伝えできなかった方々にも、いつか私の思いをお話しできたらいいなあと思っています。

今は必要だけれど、いつか特別なものではなくなってほしい。そんな取り組みが、私たちの身近にもあるのかもしれません。