先日、ある方がこんなお話をしてくださいました。
「何度教えても、なかなか覚えてくれない人がいたんです。」
一生懸命説明をしても、思うように伝わらない。
「どうしてできないんだろう。」と悩んでいたそうです。
そこで、教えることを少しやめて、「どこが難しかったの?」「どこで分からなくなったの?」と、その人の話を聞いてみたそうです。
すると、つまずいていたポイントが見えてきました。
「そこまでできたなら、次はこうしてみるのはどうかな。」
そんなふうに同じ目線で一緒に考えてみると、その方はすんなりと動き始めたそうです。
もちろん、教えた通りのやり方ではありません。
その人なりの方法で工夫しながら、業務ができるようになっていったそうです。
その話を聞きながら、私は「教えること」と「伝わること」は違うのだと改めて感じました。
相手が理解できる言葉で、一緒に考える。
相手の歩幅に合わせて、一歩ずつ進む。
それは、教えるというより、伴走することなのかもしれません。
私たちは、つい「どう伝えるか」を考えがちです。
でも、本当に大切なのは、「この人は、どこで困っているのだろう。」と相手の立場に立って考えることなのではないでしょうか。
教える時間を少し減らして、一緒に考える時間を少し増やす。
その小さな変化が、相手の成長につながるのかもしれません。

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