走っている時には見えないもの

この1週間は、あちこちに移動しながら研修をして、その途中にはコーチングもありました。振り返ってみると、心も身体もずっと走っていたような一週間でした。

そして週末になって、「今週は、何があったかな」と考えてみたのですが、不思議なくらい思い浮かびませんでした。

何もなかったわけではありません。むしろ反対です。いろいろな場所に行き、たくさんの方に会い、いろいろな話をしていました。それなのに、思い出せない。

きっと、次の場所、次の仕事、次にやることへと意識が向き続けていて、一つひとつを振り返る余白がなかったのでしょう。

経験したことと、その経験から何かを受け取ることは、同じではないのかもしれません。

どれだけたくさんのことを経験しても、次々に通り過ぎていけば、「忙しかった」という記憶だけが残ることがあります。反対に、ほんの小さな出来事でも、少し立ち止まって、「あの時、私は何を感じたんだろう」「何が嬉しかったんだろう」「何が引っかかったんだろう」と考えてみると、そこから大切なものが見えてくることがあります。

そう考えると、振り返る時間は、過去を見るためだけにあるのではないのでしょう。経験したことを、自分の中に残していくための時間でもあるのだと思います。

忙しい時ほど、「振り返る時間なんてない」と思います。でも、そんな時ほど、ほんの数分でも立ち止まる。今日一日を思い返すだけでもいい。そうしないと、せっかく経験した大切なことを、気づかないまま通り過ぎてしまうかもしれません。

……と、この1週間のことを思い出せなかった私が書いています(笑)。

来週は、少しだけ立ち止まる時間もつくりたいと思います。

あなたは今日、どんなことを経験しましたか。その中で、心に残しておきたいことは何でしょうか。