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量がつくる「場」

多くの組織が合同で研修をする場で講師をする時に思う事があります。

それは、朝たまたま一緒になったグループの人達が会話をすることを続けていると、午後に一瞬でも違うグループになり、戻ってきたときに「ただいま」「おかえり」と言う場になっていると言う事です。

コミュニケーションはまず「量」なんだなあと気づかされます。

他の人達と会話を楽しそうにはされているが、「落ち着ける場所」は元の場所なのだという事です。そして、「ただいま」「おかえり」と言える環境をお互いが作れるほど、朝からのコミュニケーション量、場合によっては質が良かったのだと思うと、「場」を作ること自体が、グループを活性化させることに役立つのだと考えられます。

私は結構、自由度を持たせたくて、ビッグチャンク(漠然とした塊)の問いかけをする事が多いのですが、それは時に具体性がないから話しづらくなってしまいます。ただ、あまりに狭めすぎると、「そういう経験はないです」と言う人には耳に入ってこなくなってしまいます。

いくつかの組織が合同で行う時には更に難しく、いつも悩みながら問いを投げています。

けれど、どれだけ考えてみても、結局はそのグループのメンバーが何か口火を切って話さない事には、沈黙の場になるだけで、居心地が悪くなってしまいます。

自分だけが悩んでいると思っていたけれど、もしもその問いが解らなくても、多くの場合「こういう事じゃない?」と言ってくれる人が居て、話が始まります。過干渉にならなくても、みんなは「この場になぜ集まって居るのか」を認識できていたら話してくれます。

「場」があるだけでも良いのです。

どこか一人で頑張ろうとしていた自分にハッとさせられたのは、全然会話がなされていないと思っていた人達が、「ただいま」「おかえり」と言い合って居た時に、この人達は「会話」は少ないけれど、「心地よい空間」は近いものがあり、ここが居心地が良かったのかもなあ、と気づかせてもらいました。

また、私が近づいて「今は何をしている状況かな」と確認をしに行くと、言えるんですね。他の人もうなずいています。私が何かしようではなくても、そこに一緒になった事で、その人たちなりの空間を作ってくれるのだなあと言う事。参加者を信じてもいいのかなと言う事です。

ミスコミュニケーションが起こっている場合もあるだろうから、関わらないわけではなく、最低限に関わり、自分たちで場を作れるようになっていくサポートをすることの方が良いのではと思えるようになっています。

色々体験する事は重要ですね。そして、自分自身を振り返ることも、相手ができている事を見つけることも、結果お互いの成長につながっていくのではないかと思いました。

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